飽食の時代といわれて久しい現代日本。世にあふれえる食品すべてへの、「安全・衛生」に対する消費者の意識は、ネット社会の影響下でますます高まる一方です。この現状を、いち食品加工メーカーとして早期から見据えていた私たちは、1995年より「無添加調理」による商品づくりへと大きく舵を切りました。その次に生じたのが、厳しい目を持つ消費者のみなさまへ、こだわり抜いて選んだ原材料について信頼に足る情報をいかに伝えるかという課題です。添加物のみならず、原材料についてもその産地情報を伝えるのが必然であり使命である、という考えが私たちの中に広まりました。

そのなかで生まれたのが、「二次元コード」を用い、素材情報と最終製品をひも付けするという手法。このやり方で商品の産地情報や流通履歴を厳密に管理し、サプライチェーンを可視化することで、さらなる安心・安全をお届けするという「OPEN ISHII」の理念は確固たるものになりました。

添加物の有無だけではなく、厳選された原材料の情報まで参照できる「品質保証番号」の仕組みは、2000年から運用を開始。情報は隠すのではなく、積極的に活用してこそ価値がある。それが私たちの考え方であり、もの作りに対する姿勢なのです。