2024.10.02

今年もやってきた栗の季節!岐阜県 山県市の農家さんをレポート!

今年も栗の季節がやってきました。

今年収穫した新栗だけを使って栗ごはんの素を作っている石井食品。
この時期はSNS担当も工場に出社し、
栗むきのお手伝いをするくらい社内は大忙しなんです!

皆さん、栗ごはんを食べるのは大好きだと思うのですが、
栗の農家さんってどんなことをしているかご存知ですか?

秋に栗拾いはしたことがあっても、
それ以外の時期にどんなご苦労をされているかは
ご存知ないのではないでしょうか!?

今回は、2017年から毎年
イシイの栗ごはんでお世話になっている
岐阜県山県市にある
三井農園の三井さんにお話を聞きました。

目次

三井農園 三井重徳さん

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1956年生まれ・68歳。15年前に別の職業から栗農家に転身。約3.5ヘクタールの栗農園を、収穫の時期以外は一人で管理しながら、年間2tの栗を生産している。

山県市の特徴は、山間部を活かした栗生産

岐阜県は3,000m級の山々が多く存在するエリアのため、
地形を活かして山間の急斜面で栗の生産を行っているのが特徴です。

斜面があるからこそ、水捌けが良くなり栗にとっても好都合。
また、山が蓄えた豊富な水があるのも生育には良いのだとか。

しかし、この急斜面が農家の皆さんにとってはくせものです。
枝の剪定の際にはしごを立てるのも時間がかかってしまいます。
特に肥料をまいたあとの土は柔らかく、足場もグラグラ。

そんな過酷な環境で栗は育っています。

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栗の収穫はとても手間がかかる

栗の収穫は秋のイメージが強く
秋以外に何をしているのかご存知ない方が多くいらっしゃいます。

栗収穫は、まず春の草刈りから始まります。
昨今は気温が高い日が続くことで草がよく伸びるそうで、
年間6回も草刈りを行うようになってきたのだとか。
その後は、牧草を敷いて木が育つ環境づくりを行います。

そして夏。
草刈りを行ったり、除草剤をまいたりすることで、
しっかりと木に栄養がいくように配慮します。
枝の剪定も行い、強い枝を残していきます。

やっと秋になったら収穫です。
収穫しただけでなく選果と呼ばれる
サイズや品質の確認を経て出荷となります。

大抵は午前中に収穫し、お昼には栗をきれいに洗浄・乾燥。
その後、夕方まで選果の作業を行う日々を過ごします。
多い時には1日で200kgも収穫するのだそうです。

ここでは天気のデータを調査するのも大切な仕事。
天候や過去の収穫量データを分析した上で、
その日落ちる栗の量を予想しながら
パートさんのシフトを組むのだそうです。

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収穫が終わってこれで終了!とならないのが農業。
冬も休めません。

次の年の準備として、枝切り・葉落とし、追肥などを行います。
化学肥料は使用せず、自然の肥料を使用することで
栄養豊富な栗が育つように整えます。

ちなみに栗は他の品種の栗としか
受粉せず実がならないという特徴があります。
※中の人も知りませんでした!

そのため、木は1列ごとに品種のちがう栗の木を植えるのも
とても大切なことだそうです。

どの農作物にもつきまとうのが後継者問題

今回お話を伺った三井さんは、
もともと農業以外のお仕事をしていて
栗農家に15年前に転身しました。

現在は約3.5ヘクタールの栗畑を管理
想像がつかない広さです。
調べてみたら、だいたい甲子園球場1つ分くらいの広さです(笑)

近年では栗生産をやめていく人も多く、
受け継いで欲しいとの声もあり譲り受けた土地も管理しているうちに
これだけ広い面積を管理するようになったのだとか。

加えて6年前から、栗の苗木を植える活動にも注力しています。

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秋はパートの方の協力もありなんとかできている収穫ですが、
それ以外の時期は三井さん1人でのメンテナンス作業になるため
体力的にも苦労がつきません。

栗収穫の鉄則は「その日落ちた栗はその日のうちに拾う」。
傷まないよう新鮮なうちに専用の冷蔵庫に保管し、
出荷できる状態にする必要があります。

ここまでお話ししているとわかっていただけると思いますが
栗の生産は、一年中休みなく、手間がかかるものです。

サラリーマンをしながら兼業農家として継続することが難しいことも
辞めてしまう方が増えている原因なんだとか。

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次の世代につなげるまで最高の状態の栗を

現在、三井さんはお一人で栗の木を管理しています。

次の世代に向けて栗の木を残していきたいという思いから、
他の農家さんから譲り受けた栗の木の手入れも惜しみません。

最近は、1mの低い苗木を植え、
そのまま低い状態で保ち
次に育てる方が収穫・手入れがしやすいように配慮しています。
また、サルが栗を食べてしまうことも増えているため、
害獣防除のための鉄柵を配置する等を行い、土地を守っています。

我々が美味しい秋の味覚に出会えているのも、
三井さんのような方の存在のおかげなのですね。

そんな三井さんおすすめの栗の食べ方は

  • 焼き栗

  • 栗の丸ごとフライ

フライは中の人もたべたことがありません!

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※石井食品の栗ごはんの品種とは別の栗(ポロタン)の画像

今年は農家さんの日々の努力に思いを馳せながら
秋の味覚を楽しみませんか?

イシイの栗は順次出荷中!

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石井食品の栗は、栗ごはんの素だけでなく、
栗ごはんにぴったりのお米とのセットやおかずとのセット、
毎年人気のごはん茶碗とのセットもご用意しています。

アレンジ自在な熟成むき栗も用意していますので、
三井さんおすすめの栗のまるごとフライにも挑戦してみてください。

イシイのオンラインストアでは、栗ごはんの素だけでなく、
栗ごはんにぴったりのお米とのセットやおかずとのセット、
毎年人気のごはん茶碗とのセットもご用意しています。
※一部商品の今季の予約販売はご好評につき終了しているものもございます。詳しくはイシイのオンラインストアページをご確認ください。