「地域と旬」を発掘する石井食品の社員の奔走!2024年6月からイシイのおべんとクンミートボールに愛知県大府市産の玉ねぎを使用します
石井食品は、「地域と旬」の取り組みのもと、日本各地で発掘した旬の食材をもっと広く知っていただくための活動を行っています。
石井食品では、それぞれの地域の自治体や生産者のみなさまと連携し、素材の価値をさらに多くの方に広げ、地域の魅力を再発見するための取り組みに挑戦しています。
今回は、昨年「あいちの伝統野菜」の保存・普及の取り組みについて紹介してくれた、名古屋営業所の平山さんに新たな取り組みについてインタビューします!
伝統野菜から始まったお付き合いも広がり、6月から石井食品の京丹波工場で生産される「イシイのおべんとクンミートボール」に使用する玉ねぎが愛知県大府市産になるんです!
7年にわたる大府市との取り組みと関係構築
―昨年は「あいちの伝統野菜」の中でも「木之山五寸(このやまごすん)にんじん」と「知多 3 号たまねぎ」に対して行ってきた保存・普及の取り組みについて、教えていただきました。この1年間で活動に変化はありますか?
引き続き大府市の皆さんとは連携の機会をいただいています。私の担当領域は大きく変わっていませんが、ここ最近は大府市に関連したイベントにお声がけいただくことが増えました。これまでは石井食品からイベントなどのご提案をすることが多かったのですが、大府市のみなさまからもお声がけが生まれて、大変嬉しく思っています。石井食品がどんなことに取り組んでいて、どのような活動を共にするのが良いのかが伝わったのであれば幸いです。一緒に大府市の農業をPRしていくための連携が深まったと感じています。
―改めて愛知県大府市とはどのような都市なのでしょうか?
愛知県大府市は、農業を通して地域振興していく「農業振興」を市の重点施策として掲げている都市です。愛知県に長く住む者から見ると、他の都道府県に比べて東海エリアは各市区町村で得意分野の棲み分けがはっきりしている印象があります。例えば、名古屋市は企業の集積地でみなさんが”働く場所”。豊田市は言わずと知れた大手自動車メーカーの都市。また、四日市市や津市などは工業都市です。
そんな中でも大府市は、名古屋のベッドタウンかつ東海エリアで暮らす人が消費する農産物を生産する都市と言えると思います。この得意分野を伸ばし、人口減少に備えるという目標が掲げられているんです。
―そんな方針と石井食品の取り組みが合致して2017年からの取り組みがあるのですね。
はい。石井食品と一緒に「あいちの伝統野菜」の取り組みが始まってもう7年がたちます。「あいちの伝統野菜」は、愛知県に由来する地名や人名が名称にある等、いくつかの条件を満たした野菜のことを指し、愛知県の中でもこの大府市を産地にしたものは3種類あります。中でも「知多3号玉ねぎ」と「木之山五寸(このやまごすん)にんじん」の2つを石井食品で加工し商品化してきました。生のままでは遠方にお住まいの方に召し上がっていただくことは難しかったため、加工することで賞味期限を延ばし、多くの野菜を知っていただく機会を創出してきました。
また、2023年には企業版ふるさと納税制度を活用し、農業のさらなる発展に向けた寄付活動も行いました。
大府市産の玉ねぎがとうとう定番商品「イシイのおべんとクンミートボール」へ
―今年から実施する取り組みについて教えて下さい。
これまで取引をしていた「あいちの伝統野菜」は、生産量も多いわけではないことから、どうしても期間限定・数量限定での対応となってしまいました。しかし、大府市は農業都市。「あいちの伝統野菜」以外にもたくさんの美味しい農産物がたくさんあるんです。
そこで1年ほど前から石井食品の定番とも言える「イシイのおべんとクンミートボール」に、大府市産の玉ねぎを使わせてもらえないかと石井食品から打診しておりました。大府市の行政のみなさんとお話をしたところ、「ぜひ!」という前向きな回答をいただき生産者のみなさまにお繋ぎいただき、準備を重ねて2024年6月のミートボールへの使用へと漕ぎ着けました。
当初、生産者のみなさまには個別にお声がけをしていたのですが、今回のプロジェクトのために生産者グループ「玉府」を結成いただき、より持続的で強力な体制が構築できたことは嬉しいニュースでした。
―1年かけて準備されたプロジェクトだったのですね。
そうなんです。毎年1億個という数を生産するミートボール。今回は京丹波工場で生産するミートボールだけとはいえ 、取引の量は格段に大きくなります。そのため、石井食品で使用する玉ねぎの生産に協力してくださる生産者の方を探すところからのスタートです。
育て方にも石井食品との取引の条件があり、生産者のみなさまには協力いただかなければなりません。使用禁止の農薬の不使用はもちろん、玉ねぎが傷まないようにするための輸送方法の工夫、農耕器具の選定などご協力いただく必要があることはたくさんあります。それにも関わらずご協力を申し出てくださったみなさまには感謝しきれません。
―担当いただいた市の方々からはどんなお声をいただいていますか?
ミートボールに玉ねぎが使われることは、生産者のモチベーションや農業所得の向上、そして大府市の農産物のブランド価値にもつながるだろうとお考えいただき、若手の生産者の方々中心にプロジェクトに協力いただける方を募っていただいたそうです。生産者・消費者・地域がつながるきっかけになる取り組みということで、農業振興に力を入れている大府市様としても、大きな一歩になったというお言葉をいただきました。
大府市には玉ねぎ以外にキャベツなどの栽培も盛んなので、この取り組みが次のプロジェクトにつながるよう、引き続き力を合わせていきたいですね。
―他にも、生産者の方々からはどのようなお声をいただいていますか?
ありがたいことにイシイのおべんとクンミートボールをご存知な方は多く、「あのミートボールに使われるのか!」という声を多くいただきました。
これまでも千葉県白子町の玉ねぎのように、「地域と旬」の取り組みが発展してイシイのミートボールのような通年商品に材料を提供いただくことはあったのですが、京丹波工場で取り組みを実施するのは初めてです。
改めてミートボールのおいしさを伝えたい
―5月26日(日)には、玉ねぎの収穫体験ができるイベントが開催されるそうですね。
大府市主催で収穫体験・出荷式を開催します。農業振興というのは、単に生産量や売上を上げるだけではなく、次世代で農業に関わってくださる方の育成も含まれます。なので、農業関連の活動をPRし、体験をしてもらうことは未来にとっても重要なことなんです。
―今後、名古屋営業所として、平山さんとして取り組んでいきたいことはありますか?
名古屋営業所としては「イシイのおべんとクンミートボール」で大府市産の玉ねぎの使用がスタートすることを起点に、改めてイシイのミートボールのおいしさを東海エリアにお知らせしていきたいです。もちろん「イシイのおべんとクンミートボール」だけではなく、新商品の「いつでもミートボール」も知っていただきたいです。
石井食品の商品のおいしさの根源は「3大原則」です。
- 「品質保証番号」
- 「厳選素材」
- 「無添加調理」
中でも「厳選素材」については、今回大府市産の玉ねぎを使うことで、より地元の方にとっては身近に感じてもらえるのではないかと思います。みなさんの近くで、昔から食べてきたあの玉ねぎを使っているからこそ、イシイのミートボールはおいしいんだと、強くお伝えしたいですね。
―平山さん、ありがとうございました!
大府市産の玉ねぎを使用したミートボールは2024年6月から下記のエリアで順次展開
石井食品の商品に使われている素材は「品質保証番号」で追跡することが可能です。
ぜひ以下のエリアにお住まいの方は、パッケージに記載のある「品質保証番号」をもとに、産地を調べ、その土地に思いを馳せながらおいしいミートボールを味わっていただけたら嬉しいです!
―大府市産の玉ねぎを使用したミートボールの販売エリア
- 近畿:三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
- 中部:愛知、岐阜、(静岡の一部)
- 北陸:福井、石川、富山、(新潟の一部)
- 中国:岡山、(広島、鳥取、島根、香川、徳島、愛媛、高知の一部)