検査体制について
お客さまへ安心・安全に召し上がっていただける商品をお届けするという目的に基づき、私たちはさまざまな視点から、原材料・製品に関する厳格な検査を実施しています。
- 全製品において製品ロットごとに食品検査を行います
- 食品検査では糖分濃度や微生物の有無などを調べます
石井食品の検査ポリシー
私たちは原材料の内容に応じて、適宜必要な検査(残留農薬検査・放射性物質検査・抗生物質検査・食物アレルギー検査・添加物残存検査)を外部機関と連携しながら実施しています。また、製造時には全製品について製品ロットごとの食品検査(官能検査・物性検査・細菌検査)を実施。各検査を担当する品質保障部門にお客さまサポートチームを在籍させ、お客さまと現場の双方へスピーディに対応する体制も築いています。
石井食品内部での検査 |
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内部、外部連携して検査 |
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⽯井⾷品の検査ポリシー
- お客さまに安心安全なものをお届けする
- カスタマーサポートを品質保障部内におき、お客さまに寄り添った対応をする
- お客さまの声をスピーディに検査現場へ反映させる
残留農薬検査について
国産野菜は3段階、外国産野菜は4段階の独自の残留農薬検査を実施。判定は外部機関だけではなく、日本とヨーロッパの両方の基準と照らし合わせて、より厳しい方を「イシイ基準」として採用しているのが特長です。
検査目的 | 人に有害な農薬が、原材料に残存していないかを調べる |
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検査対象 | 産地ごと |
検査頻度 | 収穫年度ごと(加工品の場合) |
検査のフローについて
国内原材料 | 海外原材料 | |
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STEP A産地調査 | STEP A産地調査 | 担当社員が産地を訪問し、農薬の使用状況を確認し検査(※1) |
STEP B外部検査 | STEP B外部検査 | 産地からサンプルを持ち帰り、社外の検査機関に依頼してより厳密に検査(※2) |
─ | STEP C検疫検査など | 外国産野菜については、輸出国側で検査証明書を発行、または検疫検査 |
STEP D社内検査 | STEP D社内検査 | 入荷時に品質保証部でのスクリーニングキットによる検査(※1) |
※1:スクリーニングキットによる検査
アグリスティックという有機リン系、カルバメート系農薬の検出キットを使用し検査を行います。コリンエステラーゼ阻害作用を利用した定性比色測定法です。
※2:外部検査機関での検査
石井食品では野菜や産地での農薬の使用状況に合わせて、それぞれの野菜について検査する項目を決めて検査を行っています。
抗生物質の検査について
原材料に使用するすべての肉類と魚介類について、抗生物質の有無を検査しています。特に主原料の鶏肉は、産地や抗生物質等の投与履歴が確認できる徹底管理された素材のみを仕入れたうえで、定期的に検査を行なっています。
検査目的 | 原材料に抗生物質が残存していないかを調べる |
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検査対象 | 肉類、魚介類 |
検査頻度 | 毎月、甲殻類(えび・かに)については入庫時実施 |
検査方法について
鶏肉に関しては毎月定期的に、えび・かになどの甲殻類については工場入荷のたびに、「プレミテスト」というスクリーニングキットを使用して、抗生物質が検出されないことを確認しています。
上記のキットでは、特定の抗生物質に感受性の高い特殊な細菌をバロメータとしています。検査する肉類などに抗生物質が存在していると、これらの細菌は増殖することができません。逆に残存しない場合は、増殖できるという特性を利用して、抗生物質の残存を確認しています。
食物アレルギー物質の検査について
当社の食物アレルギー配慮食品は、専用施設の京丹波工場で製造しています。工場内では特定原材料8品目「卵・乳・小麦・甲殻類(えび・かに)・そば・落花生・くるみ」の混入を抑制する厳格な検査・管理体制を構築。製品のみならずすべての原材料に対して食物アレルギー物質検査を実施しているのも、石井食品ならではの特徴です。
検査目的 | アレルギー物質が残存していないかを調べる |
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検査対象 | アレルギー配慮食品すべて |
検査頻度 | 原材料/生鮮原材料は週1回、加工原材料はメーカーの加工日ごと 製品/製造日ごと(一部ロット毎) |
「いっしょがいいね」シリーズの検査について
食物アレルギー配慮食品「いっしょがいいね」シリーズは、製造ロットごとに「ELISA法(酵素免疫測定法)」によって「卵・乳・小麦・甲殻類(えび・かに)・そば・落花生・くるみ」の7項目の検査を行い、合格したものだけを出荷しています。
たんぱく質を指標とする検査法で、マイクロプレートを使用して吸光度で抗原の濃度を算出します。法律では数値が10ppm以上になると特定原材料の表示義務が生じますが、ELISA法では1ppmレベルまでの精密な検出が可能。安全性を重視する石井食品では1ppm未満を社内合格基準としています。
定量範囲 | 0.31~20ppm(森永FASPEK) |
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合否判定(社内基準) | 1ppm未満で合格 ※一般的には10ppm |
アレルゲン混入の徹底した抑制
人の流れの管理 | 製造ラインごとに専用ユニフォームに着替え、手洗い、エアシャワーを通過して食物アレルギー物質の混入を防ぎます。 |
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原材料・生ごみ の管理 |
原材料は製造ラインごとに直接入荷を行い、製造過程で発生した生ごみも製造ラインごとに専用の場所へ排出。 |
空気の流れの管理 | アレルギー物質が空気から入らないよう、製造ラインごとに独立した吸気・排気を行うための設備を整えています。 |
水の流れの管理 | 排水は製造ラインごとに単独で工場の外へ排出。別の製造ラインからの排水とは混ざらないようになっています。 |
道具の管理 | 調理器具・清掃道具は色分けした上で各製造ラインごとに専用で使用。別ラインの道具の混入を防いでいます。 |
放射性物質の検査について
石井食品では福島第一原子力発電所事故の状況をふまえ、影響があると思われる11都県の生産地について、その近隣で収穫された野菜類、肉類、魚介類について外部機関での放射性物質検査を定期的に実施しています。
検査目的 | 生産地から放射性物質が検出されないかを調べる |
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検査対象 | 11都県の生産地(岩手・宮城・福島・栃木・群馬・茨城・千葉・埼玉・東京・神奈川・静岡) |
検査頻度 | 該当地域の肉類・魚介類は定期的/野菜は産地変更時 |
検査方法について
検査は外部の検査機関に委任し、「核種分析法」という行政と同じ検査方法を実施しています。該当地域の肉類・魚介類は定期的に実施しており、野菜については産地変更時に検査を行なっています。
ゲルマニウム半導体検出器を用いた、ガンマ線スペクトロメトリーによる検査方法です。厚生労働省食品衛生法規格での基準は、一般食品で放射性セシウム100ベクレル/kgですが、石井食品での合格基準はその1/2以下の50ベクレル/kg未満としています。
検出限界値 | 検出限界値は検査した原材料の特性や量・検査機関等によって異なり、検査の結果を公開しているものはおおよそ5~15ベクレル/kgの値 |
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合否判定(社内基準) | 50ベクレル/kg未満で合格 ※2012年4月1日より厚生労働省食品衛生法規格での基準は、一般食品で放射性セシウム100ベクレル/kg |